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9.202019
バレエのクラスはどう発展していくのか

現在ジュニアB2,Ja1は10月末のテストに向けてさらに多くのパを学んでいますね。
「パ」とはステップの小さな単位、文章でいえば単語を覚えていくようなものです。
単語を覚えたらそれらを組み合わせて、「アンシェヌマン」いわば文章のようなものを作っていきます。
パの動きと名前、意味を関連づけて覚えていくことで、のちに長いアンシェヌマンを素早くおぼえていくことができます。
以下の動画はイギリスのロイヤルバレエ団のクラスレッスンの一部です。
教師はすべての動きを丁寧に見せることなくパの名前と、方向を言葉で伝えていきます。
ダンサーはそれらをいかに素早く正確に覚えることができるかが問われます。
この動画のジャッキー先生の説明しているパを聞き取ることはできますか?
これらのほとんどは、今練習している、パという一番ちいさなステップの組み合わさってできたものです。
これらのパに回転や方向転換、バッチュ(足を打ち付けること)そしてスピード、様々なリズムが徐々に組み合わさっていきます。
例えば今皆さんが練習している、sissonnne sample,シソンヌ (サンプル)などあっという間ですね。
assambleアッサンブレ は over (オーバー、覆いかぶさるという意味で脚が後ろから前に行くassambleの方向です。)とジャッキー先生は言っています。
みんなのエクササイズの中になぜ、オーバー、アンダーの2種類、左右、が入っているかがわかると思います。
上半身はまずは基本のポーズを覚えたら、様々な上半身のポーズと組み合わせて行うことができます。
そこからは、無限なパの組み合わせでアンシェヌマンを作ることができます。
この動画のように、バレエ団では朝のレッスンで毎回違ったアンシェヌマンを学び、身体と脳を鍛えていきます。
そして皆さんは今練習しているパ、いわばステップをマスターしたら、徐々にそれらを組み合わせて様々なアンシェヌマンを素早くマスターできる練習へと移行していきながら「つなぎ」をいかに上手に行えるかをマスターしていきます。
今はパズルの1つずつのピースだけを見ているような状態なので、何のためにレッスンしているのかよくわからないかもしれませんが、のちにそれが大きく役立つことになります。
まずは一つ一つのパに求められるポーズ、コーディネーション、動きを正確に覚えられるようにしていきましょう!
下の動画はみんなと同じようにちいさなパを勉強しているロシアのワガノワバレエアカデミーの生徒達です。
短いパですがはじめは考えなければいけないこと、意識しなければならないことが沢山ですね。