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世界のバレリーナ紹介1 シルヴィ・ギエム

連続投稿になりますが、今年の抱負で、世界のバレエ やダンサーを少しづつ紹介していきたいと書きましたが、何故かと言うと、現代は情報が多すぎて、誰を見るべきかわからなくなっている、そして有名ダンサーやバレエ団をあまり知らない!ということを生徒たちとの会話で知ってしまったからです (´∀`*)

習い事がサッカーや野球であれば、世界の有名なチームやや選手を知ってることが多いですが、バレエ はテレビであまり放送もされないので、マラドーナやロナウド、大谷翔平さんのように歴代の素晴らしい人のバレエ 版あまり生徒さんが知る機会がないようで…簡単にですが、少しずつ紹介していきたいと思いました。

ということで、記念すべき第一回目は100年に一度の天才と言われたシルヴィ ギエムさん です。

シルヴィはフランス人で、パリ・オペラ座のエトワール(最高位のダンサー)でしたが、その後ロンドンのロイヤルバレエ に移籍しました。どちらも世界トップクラスのバレエ 団です。

2015年前にNHK年越しライブで東京でボレロを踊り引退しました。ギエムは日本文化がとても大好きな親日家でした。

彼女の登場を機に世界のバレエ 界は大きな転換期を迎え、身体的な美しさ、技術の高さが格段に上がったように思えます。シルヴィと言うとその見た目の美しさが取り沙汰されましたが、それとは裏腹に彼女のもっとも素晴らしかったのはフレンチメソッドの魅力に加え、彼女の持つ知性、精神性の高さと真実を見極める純粋さだったのではと思います。

私事になりますが、自身は15歳のころ、シルヴィが東京バレエ団のゲストとしてボレロを踊ったのを地元福岡の舞台で観ました。それは私にとって雷に打たれたかのような衝撃的な出来事でした。そしてこの体験が、私がバレエと本気で向き合うようになった大きなきっかけとなりました。
完璧なその容姿とテクニックのみならず、ギラギラとした野性的な、圧倒的なオーラを放っていて、自分の想像を遥かに超えた、すごいものを見てしまった!という感動、そして生の舞台から伝わるエネルギーの凄さ、1人の人間から放たれるパワーがどれだけ人々に影響を与えることができるのか、ということを体感しました。
(私の恩師は、ありゃ化け物じゃ!とおっしゃっていました (笑))

その日から寝ても覚めても頭の中はシルヴィでいっぱいで、(恋か!)一度でいいから彼女の身体を借りて踊ってみたい!と以下に載せる動画を、当時はVHSだったのですが、擦り切れるほどに見た記憶があります。
そして彼女の足の美しさに憧れて、彼女がレッスン前に足先のトレーニングだけに30分費やすというのを聞いて、自分もせっせとシルヴィの足を夢見てトレーニングに勤しんだものでした。

現代はバレエテクニックの技術も上がり、彼女と同等の優れたテクニックを持ってる方は沢山いますが、シルヴィの芸術性、知性、感性、音楽性、そして完璧な美しさ…今見てもやはり魅力的な存在感、唯一無二のものがあると思います。 動画ではパリ・オペラ座での生活の様子も見ることができます。

来日した際の、インタビューです。懐かしの久米宏さんと

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