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2.252020
中谷先生 ワークショップ vol,2
先日のレッスンは中谷広貴先生をお迎えして、ジュニアのためのワークショップを開催しました。
子供達にわかりやすく楽しいエクササイズを沢山教えていただき、ゲーム感覚のチャレンジに嬉しそうなな子供達でした。
バレエは答えのわかりずらい種目です。(そもそも答えも正しい、正しくないといった正解はなく、その人の持った可動域、骨格によって形がかなり変わってきますし流派によってアプローチも様々です。)
「わかりずらい」というのはピアノでしたら間違ったキーを叩けば自分で気づくことができますし、算数でしたら答えは1つです。
スポーツであれば、球が打てる、点数が入る、タイムが縮む、より重い重量を上げられるようになる、など視覚化、数値化しやすいのですが、バレエは厳格な決まりがあるにも関わらず、自分の修正すべき点に自分で気づくのがとても分かりずらいのです。
「よく見る、良く聞く」という目、理解力、そして自分の内部感覚、深部感覚、と空間認識力が育たないといいダンサーにはなれません。
エクササイズにはオープンのエクササイズ(開かれたエクササイズ)、クローズトのエクササイズ(閉じたエクササイズ)というものがあるのですが、クローズドのエクササイズというのは、物や床、バーベルなど物体の力を身体につけてそれを上げたり押してエクササイズする方法で比較的わかりやすいのですが、バレエはオープンのエクササイズ、つまり頭、指先、足先、肘、膝など様々なパーツで空間を押したり広げたりするエクササイズであり、また筋肉を伸ばしながら使うという非常にわかりにくい特性を持っています。さらに音楽というものを用いて筋肉に強弱、スピード、アクセントをつけ、感性、その人なりの味というものとリンクさせていきます。
中谷先生のワークショップではそれらのバレエで非常にわかりにくい特性の感覚を、物を使ったり2人組のワークで圧をかけながら学んでいきます。エクササイズをやったらその感覚はバレエにおいていつどの場面で使うのかを毎回チェックし感覚とエクササイズをつなぎ合わせていきます。
またエクササイズをしてひたすら筋力強化するのではなく、表、裏などの身体のバランスが均等になるように足りないところだけを加えて、いらないものは抜いていく、自重を支えられるだけの筋力,そのステップに必要なだけの筋力を育てていく、といった天秤を真ん中に合わせるようなエクササイズ、そこからより力を外に発揮していくようなとても効率的で子供達にもわかりやすいエクササイズで子供たちもいろんな感覚、身体の変化を実感できたようでとても良い時間でした。
前回の中谷先生のワークショップで学んだことを、少しずつレッスンの中に取り入れてきましたが、子供たちの感覚、身体の使い方に変化が見えてきました。
また今回学んだことを皆さんと復習しながら頑張っていきましょう。
中谷先生ありがとうございました!